アウトソーシングの組み込みエンジニアは
やめとけって本当?
組み込みエンジニアに関わらず、アウトソーシングのITエンジニアは、将来需要の高いエンジニアになりたい人にはおすすめの働き方であるのにも関わらず、ネット上では「やめとけ」という記事もあります。
「不確かな情報に振り回されて、せっかく合うかもしれない働き方を諦めるなんてもったいない!」そんな思いから、アウトソーシングの組み込みエンジニアになる魅力についてまとめました。組み込みエンジニアに関わらず、ITエンジニアであれば共通する点も多いので、全てのITエンジニアを目指す方必見です!
アウトソーシングの組み込みエンジニア:真実と誤解
組み込みエンジニアの需要と重要性
IoTやAI技術の発展により、組み込みエンジニアの需要はますます高くなっています。
自動車業界では自動運転技術の進展やハイブリッド車の生産拡大、電機・家電業界でもIoTやAI技術を組み合わせた製品の登場、医療機器業界でも遠隔診療の需要増加に伴い、他にも幅広い分野で組み込みシステムが必要とされており、需要が拡大しています。
一方で組み込みソフトウェアの開発には専門的な技術やスキルが必要なため、深刻な人材不足が生じています。特に若手エンジニアの不足が叫ばれているようです。
「アウトソーシングはやめとけ」という意見の背景と真実
アウトソーシングのエンジニアについてネット上で調べてみると、「やめとけ」という記事も多く見られました。
「やめとけ」という意見の背景には、重要な仕事を任せてもらえない、スキルアップしにくい、安定しない、いつ契約を切られるかわからないなどがあるようです。
ネガティブな声は目立つだけ。アウトソーシングのエンジニアは三方良しなんです!
注意してほしいのは「やめとけ」と発信している人の背景は違うということ。アウトソーシングの雇用形態と企業によっては、該当するケースもあるかもしれませんが、多くの場合は正社員雇用のため、アウトソーシング企業自体の倒産などがない限り、急に収入が途絶えることはありません。
また、アウトソーシングのエンジニアの多くが配属先企業で根幹となる開発を任され、スキルアップのスピードが速いことがわかりました。当メディア編集チームは、活躍しているエンジニアの皆さんへのインタビューやさまざまなIT企業との交流を通じてその事実を確認しています。ぜひこのページで「アウトソーシングのエンジニア」について正しく知っていただけると嬉しく思います。
“技術アウトソーシング”の多くは一般的な派遣のイメージとは違う
アウトソーシングの種類:登録型と特定型
登録型と特定型の大きな違いは、アウトソーシング企業との雇用形態です。
登録型は、アウトソーシング先で働ける期間が満了すると仕事がなくなり、次の仕事先が決まるまで無収入となってしまいます。一方、特定型は、アウトソーシング企業と常時雇用契約(正社員雇用)を結び、高い技術を有するエンジニアリソースが足りない会社に配属され、技術で貢献する働き方です。専門的な技術を要するITエンジニアの多くが“特定型”です。特定型の場合は、次の配属先が決まっていない場合でも、きちんと給与が支払われるため、安定した働き方を実現できます。
今や1つの開発環境だけで生きていける時代ではない
技術の進歩が加速している今の時代、ひとつの開発環境だけで生きていける時代ではありません。
開発メーカーの開発部門に入社した場合、所属している会社の開発環境や特定の分野・技術に詳しいエンジニアにはなれるでしょう。しかし、習得できる技術が狭まってしまうため、技術や知識のアップデートされず、新しいスキルを使えるエンジニアになれないリスクもあります。キャリアに対する停滞感が生じ、技術の進化についていけなくなる可能性はないとは言えません。
アウトソーシングだから広がるエンジニアの未来
アウトソーシングのエンジニアは、自身の技術や知識の拡大に適した働き方と言えるかもしれません。
多種多様な業界の案件に関われるため、現場ごとの知識や経験を得られます。さまざまな開発環境に触れる機会が多くあり、経験を通してスキルや知識をどんどん蓄積していけます。また、幅広い視点から市場の変化や需要の傾向を直接感じ取れる点もメリットでしょう。
ただし、会社によっては開発業務以外の案件しか受けない会社もあるようです。面接などでどんな仕事ができるのかは、きちんと確認しておいた方がよいでしょう。
アウトソーシングだから鍛えられるエンジニアの人間力
アウトソーシングのエンジニアは、スキルや知識の蓄積を目指せるだけでなく、適応力やコミュニケーション力の向上も図れる働き方です。
配属先の社員と一緒に業務に取り組んだり、さまざまな現場で働いたりと、アウトソーシングのエンジニアの働く環境は変わっていきます。どんな環境であろうと、周りと円滑にコミュニケーションを取りながらスキルを発揮しなければいけません。配属先のお作法や開発環境にいち早くなじむ必要があります。そのため、コミュニケーション力はもちろん、現場への適応力向上も期待できるでしょう。
また、配属先ごとに生じる課題に対し解決策を見出すスキルも求められるので、問題解決能力を鍛えることも可能です。
多様な現場で磨くリーダーシップと昇進のチャンス
アウトソーシングのエンジニアは、重要な仕事を任せてもらえないというイメージもあるようですが、決してそのようなことはありません。
経験を積んでマネジメントまでできるエンジニアになれれば、アウトソーシングのエンジニアも技術者たちを束ねられるリーダー職を目指せます。また、関連資格を取得する、アウトソーシング企業でマネジメント研修を受け、リーダーシップについて学ぶなどしてスキルを高められれば、プロジェクトリーダーや管理・統括など、徐々にキャリアアップしていくことが可能です。
アウトソーシングのエンジニアは、むしろキャリアアップできるチャンスが多くある働き方だと知っておきましょう。