フリーランスの組み込みエンジニアとは
こちらの記事では、フリーランスの組み込みエンジニアについて解説しています。フリーランスとして働くメリットやデメリットに加えて、年収などに関する情報もまとめました。フリーランスの組み込みエンジニアとして働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスの組み込みエンジニアとは
家電製品や通信機器、ロボット機器など、独立して動作を行うさまざまな機械に搭載された、組み込みソフトウェアの開発を主に行うエンジニアを「組み込みエンジニア」と呼びます。組み込みエンジニアは、システム設計やハードウェア・ソフトウェア開発、実装、デバッグとテストなどが主な仕事内容となります。
今後も、IoT製品やロボット開発、デジタル機器開発が進められていくことが予想されますので、組み込みエンジニアは需要が高い職種であるといえるでしょう。
フリーランスの組み込みエンジニアとは、会社に属さず、上記のような仕事を個人で請け負う働き方を指します。
フリーランスの組み込みエンジニアの収入
フリーランスの組み込みエンジニアの場合、年収の相場は「600万〜800万円」といわれています。年収は当然スキルなどによって変わってきますが、例えば扱える言語によって案件の単価も変わってきます。そのため、できるだけ高い単価の案件を獲得したいと考える場合には、さまざまなプログラミング言語を身につけることがポイントのひとつといえるでしょう。専門的なスキルを持っていたり、プロジェクトの中心的な役割を求められたりする場合も、案件単価が高くなることが期待できます。
また、組み込みエンジニアの場合、案件が長期化しやすいことも特徴のひとつとなので、他の職種と比較すると、フリーランスでも安定した収入が得やすいといわれています。
正社員との違い
フリーランスエンジニアで働く場合と、正社員のエンジニアとして働く場合を比較すると、さまざまな違いがあります。
例えば、「案件」に関する違いが挙げられます。フリーランスの場合には、基本的に自分で案件を獲得していくため、自分が得意な分野に絞った選択も可能でしょう。ただし、案件が獲得できなければ仕事がない状態になってしまいます。
一方、正社員のエンジニアの場合、案件は基本的に会社から与えられます。場合によっては、自分の得意でない分野での対応が必要になることもあるでしょう。
ほかにも、フリーランスは稼働時間や作業場所について自由に選択できるのに対し、会社員の場合はある程度定められており、稼働時間についても「コアタイム」が定められているケースが多くあります。
フリーランスエンジニアのメリット・デメリット
メリット
フリーランスエンジニアを選択するメリットとして挙げられるのが、スキルがあれば正社員よりも高収入が期待できる点です。対応可能な案件数が決められているわけではないので、案件をこなせばこなすほど収入につながっていく部分が、フリーランスとして働く上でのメリットです。そのため、対応する案件の数によっては正社員より高収入となる場合もあります。
また、自分が興味を持っている分野や業界に絞った形で案件を探せる、といったところも注目しておきたいポイントです。中には、正社員の時にはできなかったようなプロジェクトに参加できることもあるでしょう。このように、やりたいと感じる仕事にとことん取り組めるところも、フリーランスエンジニアのメリットといえます。
デメリット
上記のようにさまざまなメリットがある反面、フリーランスは収入が不安定になりやすいのが大きなデメリットとして考えられます。フリーランスの場合は自分で仕事を獲得していく必要があるので、案件を獲得できなければ収入が得られません。また、案件を獲得できたとしても、案件ごとに仕事の量や報酬額などが異なるため、やはり収入は不安定になりやすいといえます。
さらに、組み込みエンジニアにはプログラミング技術が求められますが、技術が日々進歩していることから、常に継続して学習を行っていく必要があるといえます。特にフリーランスの場合には、正社員のように会社が研修などを用意してくれるわけではありませんので、案件に対応しながら、新しい知識やスキルを自分で身につけていくことが求められます。しかし、適性がない場合にはこの部分が大きなストレスになってしまうケースもあるでしょう。
フリーランスエンジニアに向いていない人
フリーランスエンジニアは、自分で案件を獲得しなければ収入が得られません。そのため、営業力が低く、案件を獲得できない人はフリーランスには向いていないといえるでしょう。例えば、既存のクライアントにまめに声をかけたり、取引関係者からの引き合いを受けたりと、仕事を獲得するチャンスはさまざまなところにあるので、案件を獲得できるように積極的に動けるかどうかが重要です。
また、稼働時間や働く場所などの自由度が高い反面、セルフコントロールができない人は仕事に取り組む時間を十分に取れなくなる可能性があります。さらに、新しい技術や知識を得るために自分から動けない人は、フリーランスには向いていないといえます。
このような面から考えると、安定した収入を得たい、仕事をしながらスキル習得をしたいなどの希望がある場合には、正社員のエンジニアとして働く方が向いているといえるでしょう。