組み込みエンジニアとは
組み込みエンジニアは、家電や産業機器などに搭載される制御システムの開発などを行うエンジニアのことを指します。
近年、急速に発達しているAIやIoTにおいても、組み込みエンジニアは欠かせない職業であり、組み込みエンジニアとしての活躍の場はとても幅広いものとなっています。
ここでは、そんな組み込みエンジニアの仕事内容や年収、向いている人、必要なスキル、取るべき資格、将来性、やりがいを紹介していきます。
仕事内容
多くの現場では、システムの開発を上流工程と下流工程で役割分担をすることが多いため、組み込みエンジニアとなってすぐにすべての仕事内容を行うことはありません。
新人の組み込みエンジニアにおいては下流工程の業務を担当することが多く、経験を積む中で上流工程にも携わるようになります。
それぞれ上流工程と下流工程に分けて、紹介をしていきます。
年収
IoTやAIの進化に伴い、需要が拡大する組み込みエンジニア。
そんな需要ある組み込みエンジニアという職業は、どのくらいの年収を得ることができるのでしょうか?
組み込みエンジニアの平均年収や平均賞与などの平均だけでなく、実際に現場レベルでの年収や賞与についてスキルと合わせて説明し、年収をアップさせる方法について解説します。
向いている人
組み込みエンジニアという職業にはどんな人が向いているのか。
主観も含みますが、監修いただいた株式会社アテックの研修講師、片桐さんの考える向いている人を紹介します。
必要なスキル
組み込みエンジニアに必要なスキルはどのようなものなのでしょうか?
未経験から組み込みエンジニアを育て、さまざまな業界の組み込みソフトウェア開発に携わる株式会社アテックの研修講師、片桐さんに組み込みエンジニアに必要なスキルを伺いました。
取るべき資格
まず、はじめに組み込みエンジニアになるために資格は必須ではありません。
しかし、取得することで必要な知識が身に付き、スキル証明にもつながります。
組み込みエンジニアとしてより活躍し、キャリアアップを目指したいという方に向けて、スキルの高い組み込みエンジニアになるために役立つ資格を紹介しようと思います。
将来性
まず、組み込みエンジニアの需要は拡大しています。
進化が著しい技術を製品に搭載するにあたり、組み込みソフトウェア、制御システムが重要だからです。
どういった新技術・業界において組み込みエンジニアが求められているかを紹介します。
やりがい
IoTやAIの進化に伴い、需要が拡大する組み込みエンジニア。
そんな需要ある組み込みエンジニアという職業には、どんなやりがいがあるのでしょうか?
株式会社アテックで組み込みエンジニアとして働くエンジニアたちに、どんなところにやりがいを感じるかを聞いてみました。
システムエンジニアとの違い
組み込みエンジニアは、特定の機器やデバイスなどに組み込まれるソフトウェアの開発や作動確認、トラブル修繕などを担うのに対し、システムエンジニアはソフトウェアシステム全体の設計と開発を担うのが大きな違いです。組み込みエンジニアはソフトソフトウェアをいかに動かすかではなく、ソフトソを組み込んで機器をいかに動かすかを担っており、それこそが組み込みエンジニアが特殊だと言われるポイントです。
未経験から組み込みエンジニアを目指すには
組み込みエンジニアという仕事は、未経験者がすぐに活躍できるという世界ではありません。ソフトウェアとハードウェアの双方に精通しており、電子回路・電子基板に関する知識、コンピューターの仕組み、さらにはC言語やアセンブリ言語など多彩な知識なノウハウが求められます。一方で、業界全体で組み込みエンジニアが不足しているという事情から「未経験者可」としている求人もあります。そこから門を叩き、段階的に経験や知識を重ねていくというやり方もあります。
組み込みエンジニアと英語力との関係
将来を見据え、長きにわたって組み込みエンジニアとして活躍したいのであれば、英語スキルは積極的に身に着けるべきです。組み込みエンジニアの仕事は家電製品やスマートフォンなどに制御用ソフトウェアを設計し組み込むという内容ですが、対象となる製品そのものが海外製であったり、海外製部品を用いていたりするケースも多々あります。また、組み込みエンジニアが必要とする情報を海外サイトから集める、外国人のエンジニアと仕事をする点でも英語が不可欠になります。
フリーランスの組み込みエンジニアとは
組み込みエンジニアとして働く上では、正社員として働くほかフリーランスという選択肢もあります。ただし、フリーランスの組み込みエンジニアとして働く場合には、まずはメリットやデメリットについて知り、自分はフリーランスと正社員どちらが向いているのかを冷静に考える必要があるといえるでしょう。こちらのページでは、年収や正社員との違い、フリーランスに向いていない人などについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
組み込みエンジニアのキャリアパス
組み込みエンジニアは幅広い知識を身に着けられるため、幅広い分野で活躍することができます。組み込みエンジニアの業務で身に着くプログラミングスキルや、ヒューマンスキル、マネジメントスキルを磨いていけば、より多くのキャリアパスを目指せるはずです。自分の目標を定め、必要なスキルを習得するといいでしょう。
組み込みエンジニアはなぜきついと思われるのか?
一般的に、組み込みエンジニアは「きつい」というイメージを持たれがちな職業といえます。その理由としては、例えば「人手不足である」「残業が多いことがある」「高いスキルと技術が求められる」などが挙げられるでしょう。
ただし、組み込みエンジニアは非常に幅広い知識と高いスキルを持っているため、さまざまなキャリアパスが考えられることや、IoTやAIの進歩によって高い需要が続くと考えられるなどの理由から、将来性も高い職業であるといえます。
組み込みエンジニアは難しい?
組み込みエンジニアになるのは難しいと言われています。その理由は、幅広い知識やスキルが求められるからです。特に組み込みエンジニアが使うC言語は習得が難しい言語のひとつ。他にもハードウェアやソフトウェアの知識が求められます。
しかし、組み込みエンジニアはニーズが高い職種です。特にIoT分野の将来性が高く、大手企業への就職が期待できます。他のエンジニアと比べて平均年収が高く、様々なキャリアプランが描けます。
組み込み機器の制御に用いる機械語とは?
組み込み機器の制御を行う場合に用いられる言語には、さまざまな種類があります。その中のひとつに「機械語(マシン語)」と呼ばれる言語がありますが、こちらは0と1のバイナリ数列で表現されるものであるため、読み書きするのは非常に難易度が高いとされています。
こちらの記事では、この機械語の概要やできることなどをまとめるとともに、組み込みエンジニアを目指す上ではどのような言語を身につけることが求められているのかについても紹介しています。
組み込みエンジニアと制御エンジニアの違い
組み込みエンジニアは機器を動作させるためのソフトウェアを開発する仕事で、制御エンジニアは、組み込んだ機器を詳細に制御するためのソフトウェアを開発する仕事です。組み込みエンジニアの業務には、プログラミングスキルやハードウェアの知識、AIや電子基盤に関する知識が求められます。自動車や医療機器、家電、AIなど、幅広い分野で需要があり、将来性も高い仕事と言えます。
組み込みエンジニアに必要な勉強
組み込みエンジニアは、機器を動作させるためのソフトウェアを開発して組み込むのが仕事です。一般的なソフトウェア開発とは必要とされる知識が異なり、プログラミングに加えてハードウェア・ソフトウェアの知識が求められます。実際の現場では、他にもさまざまな知識やスキルが求められる場面があるので、積極的に勉強する姿勢が重要です。