C++
C++とは
C++とは、C言語を拡張して、オブジェクト指向のクラス、仮想関数、その他多くの機能を追加して作られたもの。
今日でも広く使われている言語であり、C言語同様に汎用性の高い言語でもあります。
しかし、概念をしっかり理解して使わないとC++の機能を最大限活用できないなど、非常に複雑な言語とも言われており、初心者にあまりおすすめできない言語でもあります。
C++のできること
組み込みソフト開発
C++では、組み込みソフトを制御するプログラムを開発することが可能です。
組み込みソフトとは、内部のメモリに書き込まれたプログラムに従い、家電製品や産業機械を正しく動作させるもの。
簡単に言うと「産業機器や家電製品などの電子制御の仕組み」です。
ゲーム開発
C++は、非常に高度な処理ができる言語で、ゲーム開発においても広く利用されています。
ゲーム機の制御を行うソフトウェアに活用されており、メジャーなゲームエンジンなどもC++が活用されているものも多くあります。
AI開発
AI開発においては、Pythonなどがメジャーではありますが、高速化を行いたい場合にC++が利用されることもあります。
C++の組み込みやすさ、チューニングのしやすさという点から比較的新しい業界でもあるAI開発の現場でも重宝されています。
ソフトウェア開発
C++は処理速度が高速で、大規模なソフトウェアの開発にも利用されることがあります。
ソフトウェアとは、コンピューターに何をすべきかを指示するプログラム。
前述の組み込みソフトもソフトウェアの一つです。
OS開発
システムの根幹部分の開発にも優れるC++は、OSの開発にも利用されています。
OSとは、コンピューター全体を制御して、ユーザーが使いやすくするためのシステム。
ソフトウェアとハードウェアをつなぎ、コンピューター上で操作した内容をそれぞれのソフトに伝えるなど、ユーザーがソフトウェアを使う際の重要な役割を担っています。
ロボット開発
近年さまざまな業界でロボット活用が進められていますが、C++は、ロボット開発においても重宝されています。
ただし、ロボット開発においては、プログラムの正確性が重視されるため、高レベルなプログラミングスキルが必要となります。
C++のメリット
汎用性が高い
C++は、C言語同様に幅広い業界、システムで利用される汎用性の高い言語です。
最近ではAIの開発にも利用されるなど、新しいシステム利用においてもC++は重宝されており、習得することでさまざまな案件に対応できるエンジニアになることができます。
C言語との互換性もあることもあり、両言語を覚えることで、より重宝されるエンジニアになれるでしょう。
再開発・改修に強い
C++は、C言語の拡張版としてリリースされ、オブジェクト指向に対応しています。
オブジェクト指向を簡単に言うと、一度書いたプログラミングの再利用がしやすくなるもの。
大規模な開発や運用改修が想定されるシステムにおいても、使用がしやすくなっています。
コンピューター理解が深まる
C++は、コンピューターの深い部分まで関与することができるプログラミング言語と言われており、習得することでコンピューターを根本から理解できると言われています。
C++のデメリット
文法が複雑で、初心者には難しい
C++は、他言語と比べてコードの文法が複雑と言われています。
他の言語では省ける文が必要になったり、逆に他の言語で必要な関数が必要なかったりと、どこでエラーが起こっているのかが分からなくなることもあります。
前述のとおり、C++はC言語の拡張言語であり、C言語を学んでからでないと習得は難しいと言われています。
初心者でC++に興味を持った場合は、まずC言語を学ぶことをおすすめします。
C++と他言語の違い
C++もC言語同様、他言語と比べても高速で処理を行えると言われています。
古くからある言語で、いま使われている言語の基盤となっている点も同様で、C言語同様、学ぶことで他言語を理解しやすくなります。
C++がエンジニアにおすすめな理由
幅広い業界・システムで利用され、他言語習得をしやすくなるという観点から、まずC言語を学び、C++を学ぶということは、エンジニアにとっておすすめと言えます。
エンジニアとして、たくさんの案件に携わりたい!と思っている方はぜひ勉強を始めてみてください。
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